テンダスことはじめ
 平成10年(1998年)県事業”木造住宅生産ネットワーク”委員会。続いて、県木連事業”森林につながる家”委員会がそれぞれ発足した。
委員会の内容は、県産材を使った住宅をいかにして一般消費者にアピールし、建ててもらうか。地元大工、工務店、設計士、資材側が一つになって取り組む事業であった。その資材側の委員会に現在のテンダスメンバー、高木、岡田、大上、内山がいた。工務店側、設計士側、資材側それぞれの立場から意見が出され、何度となく会合がもたれ討論がされた。その中で資材側への要求として、安定した部材の供給、価格の明瞭化、流通の問題、在庫ストック等があげられた。
 さっそく高木を中心に資材供給グループだけの論議がはじまった。山林家にも出席を願い、天竜産地で出来る事、自分たちの能力を改めて検証した。
 第3回の会合から、梅林(現在のテンダス代表)が加わった。その後、桧専門という事で葛野が加わり、当初メンバーとして梅林製材所、天竜プレカット事業、春野木材、横山川産業、フジイチ、角二材木店の6社6人が揃った。グループ名をということで「クリスマスデザイン室」の高柳氏に依頼し、名前を考えた。「天竜材を世に出す会」ストレートな言い回しに頭を取って「テンダス」はどうか?と案が出た。平成11年(1999年)4月22日の事だった。
 その後、高木氏の先導で会合が進められ「テンダス」(仮称)もいつの間にか、メンバーもなじんできて、いつの日か「テンダス」が本称となった。新たに、梅林氏が代表となり事務局を、梅林製材所に置く事になった。毎月1〜2回の会合を開き、型にはまらない意見の交換の場となった。
「木材を一般の人達にもっと身近に感じてもらい手に入れやすい物にしたい」最初の活動として「99年住まい博」への出展に取り組んだ。「天竜に資材供給グループが出来たぞ」「天竜材を一般の人にも知ってもらおう」宣伝、コマーシャルが苦手な業界ではあるが、メンバーはそれに望んだ。
「テンダス」発足に大きな関わりをもったグループがあった。「森とすまいの会」(4人の設計士グループ)である。この4人の協力を得て、「森林につながる家」(市田邸)第1号を着手することになった。
梅林が担当、資材供給を原木伐採から施主に立ち会ってもらい、春野町の山林に出掛け、山を歩き、自分の目で材木を確認してもらった。上棟から途中の見学を交えながら完成を迎え、ほとんどの部材に杉材を使い、施主さんの喜びの笑顔もメンバー一同満足した。
第2号、2棟目が平成15年(2003年)に上棟予定だ。
 山側、資材側、テンダスの要望として、山側でもイベントを催したら?と「森とすまいの会」の4人から話が持ち上がった。製材品の販売とか、テーブル板など施主さんが欲しがっているというのだ。メンバーの高木が動いた。テンダスの会合に「森のアウトレット」1日だけのマーケットと書かれたビラがメンバーに配られた。杉、桧に手を触れてもらおう。製材を知ってもらおう、何が売れるか。
from 文:内山勝 ワード 鈴木千晶
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